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ダンボール自動結束装置 詳細

ダンボール自動結束装置とは?
多種多様の業界で使用されている「足踏み結束機」とはことなり、ダンボール工場でしか使用されない全自動ラインでシート・製函を結束する機機のこと。

折りたたまれたA式ダンボールを20枚、10枚、5枚などの単位で紐を同時に2本掛けするのが主流で、時には2本掛けした後に、横に1本掛ける「キの字結束」もある。

紐を結ぶ装置(カム本体)の構造の大部分は足踏み結束機と変わらない。

能力的に最も早さを要求されるのが、10枚結束で、上流側が300枚/分の場合、
30結束/分となる。
  
最近では、上流側の能力が上がり、40結束/分がMAXとなっている。
ラインの特徴
当然、全自動ラインではあるが、この全自動自動結束装置を使用するラインは、ある特定のラインでしか使用されない。
ダンボール工場では、多種多様のダンボールを製造しているが、形状でみると最も大量に生産されるのは、「A式ダンボール」と「シート(抜き含む)」が考えられる。
全自動自動結束装置が使用されるのは、この「A式ダンボール」と「シート(抜き含む)」の製造ラインのみと言える。

一般の人は、ダンボールといえば「A式ダンボール」と考えられるが、実際は、多種多様のダンボールが製造されている。
しかし、「ダンボールと言えばA式ダンボール」と考えられるだけあって、生産量は極めて多く、結束機までは全自動でなければ、生産できないのが普通。
  
このラインは、ライン開設時には、少なくとも結束機までは全自動機が納入されている。
  
A式ダンボールと言っても、納入先が多いため、ダンボール寸法が異なり、「型替え」が極端に多いのが一般的。
よって、能力よりも型替え時間の短縮を希望されるユーザーさんも多い。
   
上流側
上流側の機械は、ほとんどの場合「フレキソフォルダーグルアー」という大型機械。
頭文字をとって「FFG」とも呼ばれる。

「フレキソ」とは印刷を、「フォルダー」とは折りたたみを、「グルアー」とは折りたたんだ先端を糊付けすることを意味する。

つまり、「FFG」は、シート状になっているダンボールに製品名などを印刷し、切り目や折り目を入れ、ダンボールを筒状にして先端を糊付けするという工程を同時に(高速の流れによって)行う機械のこと。

FFGの先端は、段積み装置となっており、全自動結束装置はこの段積みされたダンボールを受け取るところから始まる。

FFGから排出された段積みダンボールの特徴は、筒状にするために糊付けされた部分(グルージョイント)が少し厚くなり、しかも左右どちらかに偏っているという特徴があるだけではなく、筒状にされた直後で「真っ平ら」になっていないため、段積みダンボールが非常に不安定な状態で搬送されてくるということである。

この機械にダンボールのデータが全て登録されているので、型替え毎に下流側の機械にデータが送られるため、下流機は全自動で型替えが可能になっている。   
下流側
機械の場合は、パレタイザーという全自動機がある。
現在は、ロボットタイプしかなく、超高速で稼働するが、FFGの最大速度に対応できているかは疑問。

FFGよりダンボールの詳細データが送信されるため、ロボットもは全自動で型替えが可能になっている。(積みつけパターンは手動選択)

手積みを行う場合は、2~3名で行うことが多い。(ライン能力が出ない)

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