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コストダウンマニュアル

..メンテナンスのコストダウン方法
紐掛機(自動結束機)1
紐掛機は、メンテナンスが重要で、しかも技術が必要なため専門業者に任せることが多いようです。
しかし、地方で紐掛機を使用されているユーザーさんは、メーカーの修理員、修理業者などの高額の出張費でお困りではないかと思います。

そこで当社では、紐掛機のみですが、カム本体(結束する中心部)の宅配オーバーホールを行っています。
紐掛機は、ご存じの通り、メンテナンスを要する部分が集中しています。
それが、「カム本体 」で紐掛機の心臓部とも言える部品です。
部品と言っても、小さな部品の集合体で、消耗品・準消耗品が多く、そして、最もトラブルの多い場所でもあります。
幸い、この「カム本体」は、丸ごと取り外すことができ、それほど大きくもないので、宅配便で送付することができます。
当社は、既に東海地方から少し離れたユーザーさんには、この「カム本体」宅配オーバーホールを行っています。
先に書きました通り、遠方の場合、出張費が高くなりますので、予備品の「カム本体」を送って頂き、部品交換・微調整・清掃などのオーバーホールを行い、返送するという方法です。

もし遠方のユーザーさんで、ある程度メンテナンスができる場合は、専門業者に出張メンテナンスを依頼する必要がなく、少なくとも出張費を削減することができます。
業者の事務所が遠いほど、出張費が高くなるところから、地方のユーザーさんほど大きなコストダウンに繋がるのではないかと思います。
紐掛機(自動結束機)2
紐掛機(自動結束機)の「クチバシ」は、紐掛機の心臓部である「カム本体」の中でも最も重要な役割を果たしています。
紐を掛けること自体は難しくないのですが、紐を結ぶという動作を機械化することは、簡単に見えて、極めて難しいのです。
当然、その核となるクチバシは技術の固まりと言っても過言ではありません。
また、消耗が激しいことも理解できます。

実際、紐の結びが悪くなると、「クチバシを交換して欲しい」という依頼がよくあります。
クチバシの噛み合わせが悪くなると、基本的には交換するしか方法はありません。
しかし、単に噛み合わせが悪いだけが、交換の要因になっているわけではないのです。
噛み合わせが良くても、紐の結びが悪くなる原因は他にもいくつかあり、これは、ユーザーさんには、あまり知られていません。
しかし、そのような原因があっても、結局、クチバシを交換するのが一般的です。

そこで、当社は、クチバシの寿命を少しでも延ばすよう、メンテナンスの際には、工夫をしています。
高価なクチバシを頻繁に交換しているユーザーさんには、メンテナンス費用をトータルで考えると、コストダウンが可能ですので、是非ともご利用頂きたいと思います。
日頃の心得
機械のトラブルというものは、2次的なトラブルを引き起こすこともあり、早く修理すれば、大事には至らないのに、そのまま使用し続けることで部品の損傷も激しく、大がかりな修理になることもあります。
このような観点から、トラブルの多い機械は、業者に高額の修理代を支払っても結果的に安くなることもあり、コストダウンにつながります。

また、機械のトラブルでは、発生してから業者を呼んで修理させるユーザーさんの方が多いと思います。
もちろん、トラブルが発生していないのに経費をかけることに抵抗があるのは理解できますが、トラブルが発生して、ライン停止するという「損害」を考慮すると「トラブルを発生させない」ということが、結果的にコストダウンになりますので、定期的なメンテナンスをお勧めします。

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